千里中央再開発は実質的に縮小再開発なのか──未来の街づくりから考える
🚨 千里中央も、北千里と同じ構造的課題を抱えています。
現在の計画のままでは、都市競争の中で衰退を止められない可能性があります。
行政資料では延床面積約10万㎡規模とされていますが、
私はこの再開発が「表面的には拡大しているように見えて、実質的には縮小型再開発になりかねない」という強い懸念を抱いています。
その理由についても、本記事の中で順に整理していきます。
60年後まで取り返せない判断を、私たちは数ヶ月で決めてしまってよいのでしょうか。
📌 住民が声を上げなければ終わります。
私は北大阪の地域で、20年以上にわたり清掃ボランティア活動などを通して街づくりに関わってきました。
その経験から、千里中央の再開発についても、市民目線での重要なポイントを整理してみたいと思います。
本記事でいう「縮小型再開発」とは、
延床面積などの数値上は拡大して見えても、
都市競争・集客力・機能配置の観点から見て、
結果的に都市価値が相対的に低下する再開発を指します。
再開発の一次情報はこちら。
現在公開しているその他すべての記事はこちら。
第2弾
第3弾
※北大阪全体の再開発動向を理解する上で、北千里駅前再開発に関する記事もあわせてご覧ください。
千里中央再開発に本気で関わる理由──住民として、一生関わる者の覚悟
千里中央再開発について、私は単なる意見表明ではなく、住民として、そしてこの街に一生関わり続ける者として、本気で取り組んでいます。
今回の再開発は、私が関われる最後の大規模再開発です。
次に同規模の機会が訪れるのは、完成後50年後、つまり2082年頃。私はそのとき94歳。生きている保証はありません。
だからこそ、今、全力で関わる必要があります。
私は20年以上、地域の清掃ボランティアなどを通して街づくりに関わってきました。
その経験をもとに、千里中央がこれからも地域住民に愛され、広域からの訪問者も楽しめる街となるよう、
住民目線で考え行動したいと思っています。
今回のブログを通して、多くの方に「千里中央の未来は住民自身の関わりで作れる」ということを知ってほしいです。
そして、行政にも住民の熱意と現場感覚を届け、街の価値を最大化する再開発につなげたいと考えています。
千里中央は北大阪の中核都市として、広域からの集客ポテンシャルを持つ街です。
しかし近年、街の活気がやや薄れ、再開発による活性化が求められています。
本記事では、千里中央の再開発計画における重要なポイントを整理し、街の魅力を最大化するための視点を紹介します。
1. 規模の重要性──広域集客を実現するために
北大阪の中核としての機能を果たすためには、施設全体の規模や実際に活用できる店舗・スペースの充実が不可欠です。
規模が十分でないと、周辺の商業施設との差別化や来街者の回遊が難しくなり、街全体の活性化にも影響します。
再開発では、単に建物を建てるだけでなく、地域の核としての役割を果たすためのスペース配置や機能設計を意識することが重要です。
千里中央といえば、かつての象徴であったセルシーの閉館後、街全体のにぎわいが大きく変化しました。
セルシー跡地の活用や再開発の方向性は、千里中央の未来にとって非常に重要な論点であり、地域の回遊性や文化拠点としての役割を再構築する必要があります。
セルシーはセルシー広場という若手アイドルや歌手の登竜門的なステージが印象的で、週末はいつもにぎわっていました。
私は知らなかったのですが今では誰もが知るアイドルも最初はここでライブをしたんだとか。
理由はここでライブをすると確実に売れるという都市伝説があったからだそうです。
しかしセルシー解体後、千里中央のにぎわいは大きく変化し、文化発信の場が失われました。
現在、セルシー跡地は閉鎖されたままで、かつての賑わいを知る世代からは寂しいという声も多く聞かれます。
再開発では、セルシーが果たしていた文化交流・若者文化の拠点機能をどう再構築するかが重要な課題だと考えます。
千里中央はかつて、北摂の象徴的な都市拠点でした。
しかし現在、全国には同規模以上の商業施設が多数存在し、
かつてであれば象徴的規模だった延床10万㎡は、
現在の都市開発基準では「平均的規模」に近づいています。
その意味で、現在計画されている再開発は、
都市の競争環境の中では実質的に縮小型再開発に近い位置づけになってしまいます。
なお、再開発規模は延床面積だけで判断すべきではありません。
延床10万㎡という数字だけを見ると拡大型に見えますが、
都市の時代基準で見れば、これは20年前水準に相当し、
実質的には縮小型再開発と捉えることもできます。
2. 東街区の魅力づくり──高級感と独自性
とくに東街区は、千里中央の顔となる中核エリアです。
ここでの規模や機能が小さければ、街全体が「縮小型再開発」と評価されかねません。
東街区こそが、千里中央の都市格を決定づける場所だと考えます。
東街区では、上質で個性的な商業・文化施設を中心に構成することで、差別化を図ることが鍵です。地域住民だけでなく、国内外からの来街者が楽しめる空間づくりが求められます。
例えば、特色ある服飾や雑貨、飲食体験を提供することで、街全体の文化的価値や滞在体験を高めることができます。
3.西街区──生活利便と交流の拠点
西街区では、地域住民や来街者の生活利便性を高める高品質なスーパーマーケットや商業施設を中心に構成することが重要です。
行政の公開資料でも『高度医療機能とコワーキングの整備』が言及されており、
これらは単なる新施設の追加ではなく、街の未来像を大きく左右する重要要素です。
特に、北摂地域では専門医療へのアクセスや、在宅ワークの増加に伴う
本格的なワークスペースの需要が高まっています。
単なるオフィスとしてではなく、医療・福祉・スタートアップ支援など、
地域に貢献する複合的な都市機能として設計されることで、
千里中央全体の価値を大きく高める可能性があります。
北摂エリアは人口が多い一方、専門医療や在宅ワーク向けの環境整備が追いついていない地域でもあります。
そのため高度医療機能と本格的なコワーキングスペースの整備は、
単なる設備ではなく、地域の実情に必要なインフラです。
さらに、屋内外イベントや多世代交流のスペースを併設することで、単なる買い物の場にとどまらず、人々が集い、交流できる都市空間をつくることができます。
縮小型再開発に陥らないためには、街区同士の分断ではなく、一体的な都市構造が不可欠です。
**東街区と西街区を結ぶスカイデッキを設けることで、回遊性を高め、街全体を一体的に楽しめる構造とすることも検討すべきです。**こうした取り組みにより、西街区全体の魅力が高まり、街全体の活性化につながります。
4. 国際性と交流の導入
北千里の再開発構想では、国際交流や多世代交流の場が注目されています。
千里中央でも、地域住民や訪問者が交流できる複合的な都市空間を設けることが重要です。
さらに、北千里と千里中央が互いに連携し、国際交流の取り組みを進めることで、地域全体の社会的価値を高めることが可能です。
単なる商業施設にとどまらず、知識・文化・情報が行き交う街づくりが期待されます。
5. 体験型エンタメや学びの場
現代の都市型施設では、AIやVRを活用した体験型エンタメが注目されています。
・スポーツや乗り物の仮想体験
・高所や空間移動など現実では体験できないコンテンツ
・学びやカルチャーと組み合わせた知的刺激
こうした体験型施設を取り入れることで、来街者の滞在時間やリピート率を向上させ、街全体の魅力を高められます。
6. 南街区・医療・防災の視点
南街区では、多世代交流や医療・防災機能を意識した設計が求められます。
地域住民が安心して利用できる環境を整備することで、再開発後の街の持続的な活性化につながります。
防災拠点や物資保管、避難所機能の整備も検討されるべき重要ポイントです。
また、クリニックモールの整備と
地域住民が気軽に立ち寄れるカフェや飲食機能の導入が期待されます。
医療は生活に直結する重要な要素ですが、
受診前後にリラックスできる居場所があることで、
街としての利便性と快適性が大きく向上します。
子育て世代から高齢者まで、多世代が安心して過ごせる
交流拠点としての役割も担うことが可能です。
病院の帰りに落ち着いてコーヒーを飲める場所があるだけで
人の心は軽くなるものです。
この街は行政や企業だけでなく、私たち住民の声と行動によって未来が形作られます。
だからこそ、今、意見を届ける必要があります。
7. 結論──北大阪の中核都市としての再生
現在の計画がこのまま進めば、
千里中央は「拡大型再開発」ではなく、
都市競争の中では実質的に縮小型再開発として評価される可能性があります。
千里中央の再開発は、単なる建物の刷新ではなく、北大阪の中核都市としての役割を再構築するプロジェクトです。
施設規模の適正化、文化・交流・体験型エンタメの導入、多世代・防災・医療機能の充実など、複合的な視点で街づくりを進めることが重要です。
こうした取り組みにより、千里中央は再び活力ある街として、地域住民だけでなく広域からの訪問者にも愛される街となるでしょう。
私たちは、千里中央が縮小型再開発として記録される街ではなく、
成長型再開発として次世代に誇れる街になることを心から願っています。
💬 住民の皆さまのご意見を募集しています
千里中央の再開発は、これからの数十年を形づくる非常に重要なプロジェクトです。
より良い未来の街をつくるために、皆さまの声やアイデアをぜひお聞かせください。
コメント欄、Xでの引用投稿、DMなど、どの形でも大歓迎です。
一緒に、住み続けたい街の未来を考えていきましょう。
千里中央再開発は、実質的に「縮小型再開発」と言える内容になっています。
私たちは反対や中止を求めるものではありませんが、
このまま進めて本当に千里中央の未来につながるのか、
市民が納得できる形での丁寧な説明と再検討を求めて署名を行っています。
今年中に最低1000人の賛同を目指しています。
千里中央再開発は建設着手が2027年8月と迫っており、
このままでは行政案がそのまま進められる可能性があります。
ご関心のある方は、下記よりご覧ください。
https://voice.charity/events/11089
この記事を書いた人
Kawauchi(北千里在住/地域清掃ボランティア20年以上)
千里ニュータウンの未来を守る会
Senri Future Design(SFD)代表
北千里で生まれ育ち、現在も家族とともに北千里で暮らしています。
地元の再開発が住民の生活や未来世代のために望ましい形になることを願い、
独自調査・行政への問い合わせ・議員への要望などを通じて情報収集・分析を行っています。
数学科大学院修了(理学修士)。
論理と数字を根拠にした客観的視点で、北千里・千里中央再開発について発信中。
地域の未来に関心を持つ方々と、正しい情報に基づいて
より良い街づくりを考えるプラットフォームを目指しています。
🏛 今村議員からの回答
再開発の方向性がわかる貴重なご意見です。
👉
プロフィールはこちら。
千里ニュータウンの未来を守る会(SFD)
※本会は、筆者個人が代表を務める任意の市民活動です。
私たちは、この街の未来のために活動しています。
共感いただける方は、ぜひ一緒に声を届けてください。
※本件については、現在 議員の方々とも情報共有しながら
千里ニュータウンの将来のための提案を進めています。
