通勤で必ずと言っていいほど必要なのが通勤定期ですよね。
では、近鉄の定期代って通勤するのにいくらくらいかかるものなのでしょうか？
まず基本的に、私鉄は定期代は２０日計算なので２０日行って元が取れる感じです。
ちなみに阪急宝塚線はなんと２０日行っても損をするということで有名です。
定期代は１１３３０円。運賃は２８０円なので２１日以上でないと元はとれません。
これなら宝塚線利用者は週５勤務の人は利用しない方がいいでしょう。
では、近鉄の場合どうなっているのでしょう？
例えば、三重県名張市の名張駅～大阪難波駅までの通勤定期代を調べてみましょう。
この区間は近鉄が宅地開発をしたため人口が増えたと言われています。
大阪まで１時間ですから通勤圏内というわけです。
では定期代は？
名張～大阪難波までの通勤定期代は２３１２０円です。
運賃は１０１０円なので１２日で元が取れます！
別の区間で調べてみましょう。
今度は大阪難波～津（伊勢中川経由）です。
通勤定期代は、、、サポートされていません。
では鶴橋～津（伊勢中川経由）で検索すると？
通勤定期代は３１４９０円です。
運賃は１６８０円なので１０日で元が取れます。
最後に鶴橋～近鉄名古屋（伊勢中川経由）で検索すると？
通勤定期代は４７５４０円です。
運賃は２３６０円なので１１日で元が取れます。
ちなみに通学定期の価格はどうなってる？
名張～大阪難波 ５８００円
鶴橋～津 ７９１０円
鶴橋～近鉄名古屋 １１９２０円
どれも３日で元が取れるという異常な安さ。
特に大阪～名古屋までの通学定期が１万円ちょっとなんて安すぎます。
私は大学時代に北摂から大阪府内に通学してましたが、それでも１万円くらいしましたよ。
同じ大阪に通うのと、名古屋まで行くのとが同じなんて近鉄の通学定期は異常に安いことがわかりましたね。
ちなみに余談ですが通勤定期もＪＲなどに比べれば十分安いです。
ＪＲなどの定期も長距離になるほど安くなるようになっています。
例えば大阪～大津の通勤定期代は２５１９０円。
運賃は９７０円で１３日いけば元が取れます。
大阪～米原の在来線の通勤定期代は５３７８０円。
運賃は１９４０円で１４日で元が取れます。
大阪～名古屋の在来線の通勤定期代は８９１１０円。
運賃は３３５０円で、１４日で元が取れます。
１キロあたりではどうなっているのでしょう？
大阪～大津
２５１９０円 ５２．８キロ
１キロあたり４７７円
大阪～米原（在来線）
５３７８０円 １１０．５キロ
１キロあたり ４９１円
大阪～名古屋（在来線）
８９１１０円 １９０．４キロ
１キロあたり４６８円
となっており１キロでだいたい４７５円ほどとなっています。
では近鉄の話題に戻りますが、なぜ近鉄の定期（特に通学定期）はそんなに安いのか？
その理由は沿線に学校が多いことが挙げられます。
都市部はもちろんのこと、地方にも学校が多いため長距離を通学してくる学生さんが多いのです。
特に朝のラッシュ時等は長い編成の列車を走らせる必要があります。
都市部に近づけば乗車率は上がっていきますが、もし地方の駅で乗車率が低いという状態になれば必要のない列車を走らせることにつながります。
そのため特に通学定期の割引率を高くし、通学需要を掘り起こしているのです。
近鉄がお得な場合は？
競合路線は主にＪＲです。
競合区間
（１）津～名古屋
津～名古屋は近鉄とＪＲが競合しています。
通勤定期代は津～名古屋（ＪＲ利用）４１７７０円
津～名古屋（近鉄利用）２２９００円
この区間は近鉄の定期が安いことから近鉄の利用者が圧倒的に多いでしょう。
（２）松阪～名古屋
通勤定期代は松阪～名古屋（ＪＲ利用）４９３３０円
松阪～名古屋（近鉄利用）２４４４０円
となり、この区間では倍も値段が違います。
例えば勤務先が３万円までしか定期代を出さない場合、近鉄利用だと定期代の支給範囲内で収まるのに対し、ＪＲだと足が出てしまいます。
なので安い近鉄の定期は重宝しますし、近鉄も名古屋線ではＪＲに対抗してクロスシート車両をたくさん運用しているので着席できれば快適に通勤できそうです。
（３）大阪～名古屋
この区間も近鉄とＪＲが競合しています。ただこの区間を在来線で通勤する人がいるかわかりませんが、一応参考のために載せておきます。
通勤定期代は大阪～名古屋（ＪＲ利用）８９１１０円
大阪～名古屋（近鉄利用、伊勢中川経由）５２７２０円
かかる時間については伊勢から名古屋方面ではＪＲは近鉄の急行より速く、近鉄特急より少し遅いといった感じです。
※ちなみに四日市から名古屋だとＪＲの方が安くなります。
ちなみに大阪～奈良間も競合路線ですが、ＪＲの方が安いのでここではふれていません。
参考
[1] 鉄道talk.net
