こんにちは。
今回はオーストラリアのクイーンズランド州ケアンズから同州の州都であるブリスベンまでを結ぶ長距離列車、スピリットオブクイーンズランドについて紹介します!
スピリットオブクイーンズランドはクイーンズランド州のケアンズから同州の州都であるブリスベンまでの約1700kmを結ぶ長距離列車です。
インディアンパシフィックやザ・ガンなどと比べるとあまり知られていないマイナーな列車のため乗ったことがある人は少ないかもしれません。
しかしこの列車、さきほどの2列車とは違いリーズナブルな価格でオーストラリアのクイーンズランド州を縦断できるのです!
インディアンパシフィックなどの超豪華列車は1人あたり数十万円が相場ですが、このスピリットオブクイーンズランドは座席タイプが2万円、飛行機でいうところのビジネスクラスみたいな座席(夜になるとフルフラットで寝られる)のレールベッドが約3万5000円と、かなりお安くなっているのです!
しかもレールベッドは全食事つき(追加料金なし)でお得です。
車内の設備
車内にはエコノミーシートが3両、飛行機のビジネスクラスのような車両のレールベッドが2両、そしてカフェが1両あります。
B号車とC号車はレールベッド、そしてE号車からG号車はエコノミーシート車両です。
ここからはレールベッドとエコノミーシートの車内の内装を見ていきます!
レールベッドについて
・B号車
B号車はレールベッドで、全部で16の座席があります。座席は1から16まで番号が振られています。
1番が最後尾で16番が先頭となっています。
通路側のレールベッドは就寝時の平らな状態で長さ170cmです。窓側は190cmです。すべてのレールベッドは51.5cmの幅があります。
1人で予約される場合は1人用のレールベッドの確約はできません。つまり、2人分並んだレールベッドが割り当てられて隣に誰かが座る可能性があるということです。
一般的な車内設備
ベビーベッドを備えた男女共用トイレが車両後方の進行方向左側に1つあります。手荷物の収納スペースが頭上にあります。車両後方には濾過された水が飲める水飲み器があります。荷物棚はレールベッド入り口の扉の外にあり、手荷物と預け入れ荷物の両方に適用されます。
通路やドアの幅について
車両の扉、車内扉の幅 84cm
一番狭い廊下の幅 80cm
通路の幅65cm
バリアフリーなレールベッド
レールベッドの1番と2番は、バリアフリーなレールベッドで低い方の側壁が高さ42cmで、車内後方にあります。
バリアフリーなレールベッド間の通路幅は120cmです。
また、バリアフリートイレまでの距離は10mです。
バリアフリーレールベッドの席の割り当て(介護者と一緒に旅行する場合)
レールベッドの1番を予約したお客様と一緒に旅行される介護者は5番の席が割り当てられます。また、2番を予約したお客様に対する介護者の席は4番になっています。
旅行中、移動補助器具が壊れる可能性があるなら号車最後尾の荷物棚に置かれます。もしできないなら、E号車のバリアフリースペースが移動補助器具置き場として予約される必要があります。一般的にE号車の移動補助器具の広さの制限は幅72cm、長さ120cmです。
介助動物(盲導犬等)を連れて旅行される場合
15番と12番のレールベッドは、介助動物を連れている旅行者のための座席です。これらのレールベッドは号車の前の方にあります。
15番のレールベッドは、横の床スペースに介助動物を座らせるスペースがあります。
12番のレールベッドが予約されれば、通路側の13番のレールベッドを介助動物を座らせるスペースとして活用します。
バリアフリー男女共用トイレ
バリアフリートイレ(便座の高さ47cm)、シャワー(シャワーシートは高さ47cm、長さ75cm、幅37cm)は号車の後方、進行方向に向かって左側にあります。
入り口ドアの幅 78cm
トイレの床の幅 150cm
トイレの床の長さ 220cm
バリアフリー設備についてもっと詳しく知りたい方はAccessibilityのページをご覧ください。
・C号車
C号車もレールベッドで全部で19の座席があります。このレールベッドは1から19まで番号が振られています。1が最後尾で19が先頭です。
通路側のレールベッドは就寝時の平らな状態で長さ170cmです。窓側は190cmです。すべてのレールベッドは51.5cmの幅があります。
1人で予約される場合は1人用のレールベッドの確約はできません。つまり、2人分並んだレールベッドが割り当てられて隣に誰かが座る可能性があるということです。
一般的な車内設備について
ベビーベッドを備えた2つの男女共用トイレが号車の進行方向向かって後方にあります。
男女共用トイレは後方の進行方向向かって右側にあります。
手荷物の収納スペースが頭上にあります。車両後方には濾過された水が飲める水飲み器があります。荷物棚はレールベッド入り口の扉の外にあり、手荷物と預け入れ荷物の両方に適用されます。
通路、廊下、ドアの幅について
列車の入り口、車内扉の幅 84cm
通路の幅 65cm
バリアフリー設備についての情報はAccessibilityのページをご覧ください。
・スピリットオブクイーンズランドカフェについて
スピリットオブクイーンズランドカフェはC号車とE号車の間にあります。
このカフェでは温かいお食事や、サンドイッチ、サラダ、スナック類、コーヒー、ビールそしてワインが購入できます。
スタッフがカフェに来れない人のために座席で食事できるサービスを提供しています。
車両の前方には、座って他の乗客と話したり、流れる外の景色を見たりするスペースがあります。
お土産などもここで購入できます。
通路、廊下、そしてドアの幅について
入り口扉と車内扉の幅 84cm
通路の幅 50cm
バリアフリー設備についての情報はAccessibilityのページをご覧ください。
・エコノミーシートクラスについて
E号車
E号車はエコノミーシートが32席とバリアフリー座席が3席あります。シート番号は8から43です。シート番号8が後方でシート番号43が前方です。バリアフリースペースは1、3、9
でそれらは車両後方にあります。
一般的な車両設備について
ベビーベッドを備えた男女共用トイレが車両後方の進行方向向かって左側に1つあります。
男女共用トイレは後方の進行方向向かって右側にあります。
手荷物の収納スペースが頭上にあります。車両後方には濾過された水が飲める水飲み器があります。荷物棚はレールベッド入り口の扉の外にあり、手荷物と預け入れ荷物の両方に適用されます。
通路、廊下そしてドアの幅について
車両入り口扉と車内扉の幅 84cm
廊下の一番狭いところ 80cm
通路の幅 48.5cm
バリアフリー設備について
バリアフリー座席が利用可能で、移動補助器具から降りて座るための座席も含まれています。この座席は車両後方に向かって配置されており、シート高は43cmです。
バリアフリー座席8と11の間の通路幅は165cmです。
座席番号8番を予約されたお客様の介護者については、座席番号12番が割り当てられます。
また、座席番号11番を予約されたお客様の介護者については、座席番号15番が割り当てられます。
旅行中、移動補助器具が壊れる可能性があるなら号車最後尾の荷物棚に置かれます。もしできないなら、バリアフリー座席の予約にE号車のバリアフリースペースが含まれています。
バリアフリースペースについて
この号車は車いすやシニアカーといった移動機器を移動させたり、保管するための3つのバリアフリースペースがあります。それらは1、3、9の番号が割り当てられており、車両後方のバリアフリー座席の近くにあります。これらのスペースは、予約の際にバリアフリー座席を追加したお客様が利用できます。
座席番号E8が予約されれば、バリアフリースペース1と9が割り当てられます。
座席番号E11が予約されれば、バリアフリースペース3が割り当てられます。
バリアフリースペースの寸法を以下に示します。
E1 幅115cm、長さ190cm
E3 幅55cm、長さ210cm
E9 幅55cm、長さ120cm
移動補助機器のサイズ制限があります。一般的に寸法の制限は、幅72cm、長さ120cmです。
介助動物との旅行について
シート番号40と43は介助動物と一緒に旅行されているお客様のための予約席です。これらの座席は号車前方にあります。
もし、シート番号40を予約されれば通路側のシート41が介助動物を快適に同行させるための床スペースとして利用できます。
もし、シート番号43を予約されれば通路側のシート42が介助動物を快適に同行させるための床スペースとして利用できます。
バリアフリー男女共用トイレについて
バリアフリーのトイレ(シート高47cm)そしてシャワー(高さ47cm、長さ75 cm、幅37cmのシャワーシート付)は号車後方の進行方向向かって左側にあります。
入り口扉の幅 78cm
トイレの床の幅 150cm
トイレの床の長さ 220cm
バリアフリー設備についてもっと詳しく知りたい方はAccessibilityのページをご覧ください。
F号車
F号車はエコノミーシートが51席あります。それぞれシート番号が1から51まで振られています。シート番号1が後方で51が前方です。
一般的な車内設備について
ベビーベッドを備えた2つの男女共用トイレが号車の進行方向向かって後方にあります。その他はE号車と同じです。
通路、廊下そしてドアの幅について
E号車と同じ
G号車
G号車もエコノミーシートが51席あり、スペックはすべてF号車と同じなので省略させていただきます。
注意事項
この列車では注意事項があります。
1.食事つきはレールベッドのみです。エコノミー座席については有料で提供のはずですが、料金を調べても載っていませんでした。1日かけて走るので提供されないということはないと思いますが、なぜかレールベッドの情報ばかりでした。ただ、車内にはカフェ車両があるのでカフェメニューの中から選んで購入することになると思います。
2.車内預け入れ荷物はレールベッドについては20kgを超えないもので2つまで預けることができます。車内の手荷物は1つのみ無料で持ち込むことができます。
エコノミーシートについては20kgを超えないもので1つのみ預けることができ、手荷物はレールベッドと同様無料です。
3.レールベッドの頭上の収納スペースは最大の大きさが23cm×34cm×48cmで、最大重量は20kgです。また、レールベッドのポジションを変更する際に荷物が破損する可能性があるのでレールベッドの下には荷物を入れないでください。
車内で提供される食事について
レールベッド車内で提供される食事のメニューはこちらです。(Google 翻訳使用)
朝食は以下の中から1つ選んでお召し上がりいただきます。
チーズとニラのオムレツ (V)
ふわふわチーズとチャイブのオムレツ 自家製ベイクドビーンズとローストトマト添え
コンチネンタルブレックファスト (V)
お好みのシリアルとギリシャヨーグルト、ベリーのコンポート、焼きたてのペストリー (GF オプションあり)
ランチ
メインとデザートは下記よりお選びください。
ランチ後には紅茶とコーヒーをご用意しております。
メイン
トマトとバジルチキンのライスピラフ添え(GF)
シェフ厳選のハーブとスパイスでマリネした鶏肉をトマトとバジルのソースで煮込み、クリームで仕上げ、ライスピラフを添えて
ほうれん草とリコッタチーズのフィロ、ビーツのレリッシュ添え (V)
クリーミーなリコッタチーズとほうれん草のファイリングを添えた、軽くておいしいフィロ、ビーツのレリッシュと新鮮なガーデンサラダを添えて
デザート
バニラビーンズのパンナコッタ マンゴークーリ添え (V、GF)
バニラビーンズの風味とマンゴークーリをトッピングした、軽くてクラシックなクリーミーなデザート
ねっとりデーツケーキ(V、GF、DF)
しっとりねっとりデーツケーキ 塩キャラメルソース添え
夕食
メインとデザートは下記よりお選びください。
食後には紅茶とコーヒーをご用意しております。
前菜
ひよこ豆とかぼちゃのサラダ(V、GF、DF)
ひよこ豆、ローストかぼちゃ、セロリ、赤ピーマン、シャロットのごま油ドレッシング
メイン
子羊すね肉の煮込みパイ
ローズマリーとミントでマリネし、パイ生地で包んだ濃厚なラム肉のジュースで提供します。 マッシュポテトとミントエンドウ豆を添えて
フィンガーライムとマカダミアバラマンディ (GF)
クイーンズランド産バラマンディをネイティブフィンガーライムとマカダミアクラストで焼き、ケッパーバターソースで仕上げ、季節の野菜を添えて
デザート
濃厚チョコレートブラウニー(V)
退廃的なチョコレートブラウニー、ラズベリークーリ添え
温かいアップルクランブル(V、GF)
シナモン風味のリンゴに、バターを塗ったココナッツ、オーツ麦、ブラウンシュガーのクランブルをショートクラストのパイ生地でトッピングし、カスタードを添えて
カフェメニューについて
スピリットオブクイーンズランドのカフェはお食事、スナック、そして飲み物をクイーンズランド州の絶景を旅しながら購入できます。
メニューについて
冷蔵食品
ミルク入りシリアルボウルパック$4.00
コーンフレーク、ジャストライト、サルタナブラン、ミューズリー(GF)
サンドイッチ$5.50
ラップ$7.50
サラダ$8.50
温かい食べ物
温かい朝食の食事$7.50
(リクエストに応じてGFも利用可能)
トースト 2 枚 $3.00
プレーンまたはレーズントーストと調味料添え
ハムとチーズのクロワッサン$5.50
おいしい家庭料理の数々$9.50
牛肉、豚肉、鶏肉、パスタなどのオプションがあります。
詳細はチームにお尋ねください
チキンテンダーとチップス$9.50
フィッシュ&チップス$9.50
本日のピザ$9.00
ミートパイ$5.00
ほうれん草とリコッタチーズのロール (V)$5.00
ソーセージロール$4.00
ポテトウェッジ$4.5
記号説明
V – ベジタリアン GF – グルテンフリー
ベジタリアン、グルテンフリー、乳製品フリーのオプションもご利用いただけます。 弊社チームにご相談ください。喜んでサポートさせていただきます
どうやって乗るの?
この列車に乗るためには当然オーストラリアに行く必要がありますが、オーストラリアへの渡航はジェットスター航空が安くておすすめ!
でもジェットスターはいわゆるLCCのため預け入れ荷物や機内食が有料になっているなど不便なところもあります。
料金については8月24日、28日~9月13日が最安かそれに近いです。
この時期は日本ではお盆も過ぎ、現地も雨が少なくいい時期だと思います。
ちなみに数日前までは19990円セールをやっていましたが、あれは1週間限定で予約しないといけないため決断が厳しいです。
というのもこのジェットスター、あとで説明しますがキャンセル不可の運賃があるのです。
予約したはいいが、キャンセルできないのはリスクが高すぎます。
いくら安いとはいえ、家族で行くとなると20万円近いですからね。
そんな大金をドブに捨てるような行為は簡単にはできないでしょう。
またスピリットオブクイーンズランドに乗るにはホームページから予約が必須!Queensland rail travelのホームページからBook Onlineのページに飛んで、区間や人数などの情報を入力していきます。
ただしこのスピリットオブクイーンズランド、他の長距離鉄道に比べて格安だからかレールベッドを中心に大人気で売り切れのときが結構あります。
値段が2種類ありますが、B-QUICKが早期割引でA-CHOICEが通常料金。
特に理由がなければ値段が結構違うのでB-QUICKがおすすめ!
また、クイーンズランド州で列車が乗り放題のQueensland Explorer PassやQueensland Coastal Passというものもあります。
これは1か月間もの間、クイーンズランド州を走る列車(スピリットオブクイーンズランド含む)が乗り放題です。料金は209~299オーストラリアドル。
なお、スピリットオブクイーンズランドについてはエコノミーシートのみの適用です。ただし、追加料金を払えばレールベッドにアップグレード可能です。
もしこのパスを使って鉄道でケアンズ~ブリスベン間を往復するとなると、ケアンズに午後2時半に着くので国際線の飛行機が問題になりますね。関空、成田どちらに帰る場合でも当日の国際線には間に合わないのでケアンズでさらに1泊する必要があります。
いかがだったでしょうか?今回は日本人にはあまりなじみのないオーストラリアの長距離鉄道、スピリットオブクイーンズランドについて紹介しました!
今回は以上になります!ありがとうございました!
参考文献
[1] Queensland rail travel-Spirit of Queensland 公式サイト
[2] ジェットスター公式サイト