スポンサーリンク

こんにちは。
今回は久しぶりの海外鉄道記事ということで、前回の南アフリカのブルートレインの記事に続いて南アフリカの豪華列車としては同じくらい有名なロボスレイルについて紹介したいと思います!

ブルートレインは主にケープタウンとプレトリア間の1600kmを結び、南アフリカ国内で旅行は完結しますがこのロボスレイルはなんと南アフリカ国内のみならず近場ではジンバブエのビクトリアフォールズや一番遠い旅程としてはタンザニアのダルエスサラームへの5500km以上の旅など長距離の運行もしています。

この豪華列車は実業家で鉄道マニアでもあるロハン・フォス氏が廃車同然の車両をオークションで落札したため、アフリカ大陸に豪華列車を走らせるという彼の夢が1989年に叶うこととなります。
以後、大人気となり世界中の鉄道ファンの間で一生で一度は乗りたい憧れの列車として有名になりました。

南アフリカ国内の旅程もブルートレインとは違い、ポートエリザベスやダーバンを通るルートもあります。
今回は、そんないつかは乗ってみたい南アフリカが誇る超豪華列車を見ていきましょう!

まずはじめに、ロボスレイルがどのルートで走っているかです。

ロボスレイルは全部で11のルートからなっています。
1つずつ紹介していきます!

1.ケープタウン

ブルートレインでもおなじみのプレトリアからケープタウンに向かうオーソドックスなルートです。
途中、キンバリーの巨大な穴、ビッグホール観光やマイキスフォンテンの古い街を散策したりなどのアクティビティもあります。

2.ダーバンサファリ

プレトリアから800km離れたダーバンまでの2泊3日の旅。

3.ビクトリアフォールズ

プレトリアからジンバブエのビクトリアフォールズへの3泊4日あるいは4泊5日、1400kmの旅です。
ビクトリアフォールズは世界三大瀑布として有名でその滝の迫力に圧倒されること間違いなし!

4.ゴルフサファリ

ゴルフ愛好家のためのルート。ゴルフをしない人のためにゴルファー専用のプランと一般のプランの2種類が存在。
9泊10日で南アフリカの2100kmをめぐる、プレトリアからプレトリアに戻ってくる旅。

5.ナミビアサファリ

南アフリカからナミビアのナミブ砂漠のアクティビティを楽しみ、同国のワルビスベイまで向かうルート。
9泊10日から11泊12日で3400kmの旅となっています。
アフリカ大陸の砂漠の絶景を堪能したい方にオススメ!

6.アフリカンカレッジ

ゴルフサファリと同様に、ゴルフ愛好家とそうでない人両方のプランがあるルートで、南アフリカと隣国の小国エスワティニを訪れます。
2024年からは12泊13日となります。プレトリアからケープタウンまで3700kmの旅。

7.サザンクロス

南アフリカのプレトリアからビクトリアフォールズへ向かう旅ですが、隣国エスワティニとモザンビークも訪れる旅となっています。
11泊12日で2500kmの旅です。

8.アフリカントリロジー

この旅程は、ナミビアサファリと同じくプレトリアからワルビスベイへ向かうのですがルートが違いエスワティニなども訪れる内容となっています。
14泊15日で5000kmととても長い旅程です。

9.ダルエスサラーム

全行程の中で最も長い5530kmを走るこのルートは世界で最も有名なルートの1つ。
南アフリカのプレトリアからボツワナ、ジンバブエ、ザンビア、そしてタンザニアと5か国を周遊します。
ビクトリアフォールズのホテルに泊まり、そしてザンベジ川のクルーズも楽しめます。
15泊16日で5か国を巡るとても贅沢な列車の旅となっています。

10.トレイルオブツーオーシャンズ

この旅程はタンザニアのダルエスサラームから、アンゴラのロビトまでの4300kmを15泊16日で結ぶルートです。
途中、ザンビア、コンゴ民主共和国を通ります。

11.カッパートレイル

この旅程はジンバブエのビクトリアフォールズからアンゴラのロビトまでの3100kmを14泊15日で結ぶルートです。
途中、ジンバブエ、ザンビア、コンゴ民主共和国、そしてアンゴラを通ります。
なかでも人気なのがプレトリアからケープタウンへ向かうオーソドックスな3泊4日の旅です。リーズナブルな価格とほどよい長さの旅程が人々の心をつかんでいます。
長すぎず、短すぎず、まさにちょうどいいといった感じでしょうか。

・世界で年間たった200人の超貴重な体験!
この中ではダルエスサラームへ行くルートが世界中で年間たった200人ほどしか乗る機会がないのですごく貴重です!日本でもすごいのに世界ですよ!
世界70億人のうちの年間200人しか体験できないってまさに宇宙旅行並みですね!
一番メジャーなルートでも、月に4回ほどなので年間5000人程度です(乗車が1編成に50人として)。
そして南アフリカにはヨーロッパからの観光客を中心に年間1000万人が来るのでいかに争奪戦かお分かりいただけたかと思います。
ちなみにブルートレインも年間1万人以下だと思います。

車両について

ロボスレイルの車両は、定員が72人(客室数は36)とゆったりしているのが特徴です。

スイートはロイヤル、デラックス、プルマンの3つがありロイヤルが一番部屋が広く豪華ですがその代わり一番値段が高く、プルマンが一番安いです。
広さはそれぞれ、16㎡、10㎡、7㎡となっています。
私は20年以上前にトワイライトエクスプレスのツインに乗りましたが広さを調べると3㎡(1.4m×2m)しかなかったようです。
確かにかなり狭かったのを覚えています。
それに比べて倍はあるので多少は広いかもしれません、でも見た感じデラックス以上が快適でしょうね、値段はめっちゃ高いですが。

ロイヤルスイート

1両の半分を使った一番広いロイヤルスイートのバスルームには、ビクトリア調のバスタブ、シャワー、トイレが備え付けられています。
客室の広さ(トイレとバスタブ除く)はサイトで測ったところ約2m×5.7m、すべてのスイートの中で一番豪華なだけあって相当広いです。
このスイートは1人あるいは2人利用で、室内にダブルベッドかツインベッドがあります。専属のバトラーが毎日サービスを行い、いつでもサービスが頼めます。

車内の設備について

スポンサーリンク

・ダブルまたはツインベッド
・バスタブ
・シャワー
・トイレ
・小さなラウンジエリア
・書き物机
・荷物棚
・戸棚
・金庫
・エアコン
・冷蔵庫
・お茶
・あつらえのアメニティ
・バスローブとスリッパ
・ヘアドライヤー
・髭剃りのプラグ(2ピン)
・USBポート
・保護メガネ
・非常用懐中電灯
・消火器
・洗濯物袋
・シューズバッグ
・車内通話システム
・ルームサービス

デラックススイート

デラックススイートは、1人あるいは2人で利用できダブルあるいはツインベッドやラウンジエリア、シャワー付きのトイレが備え付けられています。
専属のバトラーが毎日サービスを行い、いつでもサービスが頼めます。また、ミニ冷蔵庫があり飲み物が楽しめます。
サイトで客室部分(トイレ等除く)の広さを測ったところ、約2m×3.8mくらいでした。かなり広い感じがしますね。これくらいだと窮屈という感じがせずいいのではないでしょうか。
車内設備に関してはバスタブがないこと以外は、ロイヤルスイートと同じです。

プルマンスイート

プルマンスイートは短めの旅程で使われ、1人あるいは2人で利用できシャワー付きのトイレが備え付けられています。日中、スイートは快適なソファーで、夜はダブルベッドかツインベッド(並んだツインベッド、上段、下段の2段ベッド)に作り替えられます。
専属のバトラーが毎日サービスを行い、いつでもサービスが頼めます。
サイトで客室部分(トイレ等除く)の広さを測ったところ、約2m×2.4mくらいでした。まあまあの広さといったところでしょうか?

車内設備について

・ダブルまたはツインベッド
・上段、下段ベッド
・昼間のソファー
・シャワーとトイレ
・折り畳みの書き物机
・荷物棚
・戸棚
・金庫
・エアコン
・お茶
・あつらえのアメニティ
・バスローブとスリッパ
・ヘアドライヤー
・髭剃り用プラグ
・USBポート
・保護メガネ
・非常用懐中電灯
・消火器
・洗濯物入れ
・靴入れ
・車内電話
・ルームサービス

プルマンゴールド

プルマンゴールドは長めの旅程で使われ、1人あるいは2人で利用できシャワー付きのトイレが備え付けられています。。日中、スイートは快適なソファーで、夜はダブルベッドかスプリットツインベッドに作り替えられます。専属のバトラーが毎日サービスを行い、いつでもサービスが頼めます。

車内設備について
プルマンゴールドの車内設備はプルマンスイートの車内設備と同じです。

旅の内容について

まずは乗車前にスーツケースなど大き目の荷物をポーターに預け、ロボスレイル専用のラウンジへと案内されると、ウェルカムシャンパンと軽食サービスが。
ホームには既にロボスレイルの蒸気機関車が入線していて、これから始まる旅への期待が高まります!
車内に入るとバトラーから客室の案内があります。設備や備品などの説明を受けてしばらくすると列車は出発。
ヨハネスブルグまでは蒸気機関車がけん引し、その後は電気機関車に変わってケープタウンを目指します。
このロボスレイルの最高時速は約60キロで、比較的ゆったりと走ります。
途中、アフリカの絶景が広がります!広大な砂漠のようなカルー地方も見所の1つ!

客室は一般的に想像する寝台列車より広く、二人で使っても十分なスペースがあります。ベッドはダブルベッドとツインベッドの2種類があります。
ベッドのスペース以外に、小さなテーブルと椅子が備え付けられています。
そのほかにも、トイレやシャワーブース、洗面台、コンセント、冷蔵庫、エアコン、車内でバトラーに電話するための通話用電話など列車内なのにホテルのような設備で安心です。また、天井横にはスーツケース等も入る収納スペースもあり便利です。
食事は食堂車で。夕食時は男性はジャケットにネクタイ、女性はワンピースなどエレガントな服装が必須となっています。
テーブルマウンテンが見えてくると3泊4日の旅もそろそろ終わりに近づいてきます。
列車がケープタウン駅に到着します。下車時はバトラーに感謝の気持ちをこめてチップを備え付けの箱に入れます。額は1泊1人20米ドルくらいです。

このロボスレイルを利用した世界一高価な鉄道旅行がこちら!

それはケープタウンからタンザニアのダルエスサラームへ行き、ダルエスサラームで乗り換えてアンゴラのロビトまでの旅程です。
なんと1か月を列車に乗って過ごします!
さらに料金がとんでもなかった!
ケープタウンからダルエスサラームと、ダルエスサラームからロビトまでの料金はどちらも同じです。
この記事を書いた2023年5月27日現在のレート、1ドル138円で計算すると、一番安いプルマンスイートでも一人412万円!(各区間の料金は14950米ドル)
一番高いロイヤルスイートならなんと716万円!(各区間の料金は22950米ドル)
2人ならそれぞれ、824万円、1432万円にもなります!
1か月列車乗るお金で家建つ金額ですやん、、、

それに航空券やホテル代、そしてプレトリアからケープタウンへブルートレインも乗るとすると1000万円はかかりますね。
私もブルートレインとロボスレイル両方乗ってみたいですが、現実的にプレトリア~ケープタウンの往復か、プレトリアからケープタウンに向かい、ケープタウンを観光したあとにケープタウンからプレトリアまでロボスレイルに乗車、プレトリアでロボスレイルを乗り換えてビクトリアフォールズまでとかですね。
それでも前者は航空券やホテル代などを含めると(ケープタウンには10日ほど滞在すると仮定)約190万円、後者は約250万円ほどします!

先ほどに比べたら4分の1ほどですが、一般庶民には高すぎますね!
なぜこんなに高いかというと、料金表を比較された方はわかるかと思いますがこの2つの豪華列車、なんと毎年料金を2~3万円ほど値上げしているのです!
10年前は今の半額ほどでブルートレインは13万円ほどで乗れたそうです!今は南アフリカランドのレートにもよりますが25万円ほどしますからね!
ブルートレインの料金はすべてランド建て、そしてロボスレイルの料金は高額なルートは米ドル、それ以外はランド建てとなっています。

いかがだったでしょうか?
今回は世界の豪華列車の1つである、南アフリカが誇る世界最高峰の豪華列車、ロボスレイルについて紹介しました!
今回は以上になります!ありがとうございました!

参考文献

[1] ロボスレイル公式サイト-rovos.com
[2] 豪華列車ロボスレイル紀行 – マゼランリゾーツ

スポンサーリンク