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公園と都市は両立できるのか

── エキスポ・うめきた・千里中央を比較して見える再開発の本質

再開発において、「公園整備」はしばしば歓迎される要素として語られます。
緑が増え、環境が良くなり、子育て世代にも優しい街になる。
それ自体は間違いではありません。

しかし、本当に問うべきなのは、

公園と都市機能は、どう両立しているのか

という視点です。

万博記念公園 × エキスポシティ

エキスポシティは、開業当初こそ

「万博公園という集客装置に寄生しているだけではないか」
「商業施設単体では弱いのではないか」

という批判も多くありました。

しかし結果はどうでしょうか。

万博記念公園という日本屈指の巨大公園と、

・大規模商業施設
・映画館
・ミュージアム
・エンタメ施設

が明確に役割分担し、相互に送客する構造を作ることで、
現在では北摂屈指の成功事例となっています。

再開発の一次情報はこちら。

一次情報まとめ|北千里・千里中央再開発

ここで重要なのは、

👉 公園があるから商業が成立した
👉 商業があるから公園利用も広がった

という相互補完関係が成立している点です。

うめきた × 都心公園

うめきたも同様です。

梅田という日本有数の都心に、

・巨大公園
・オフィス
・ホテル
・商業施設

を一体整備するという計画は、当初は賛否がありました。

しかし、都市のど真ん中にあるからこそ、

セントラルパーク(NY)型の価値が生まれ、

結果として、

・公園が人を呼び
・人が商業を呼び
・商業が街の価値を高める

という循環が成立しました。

ただし同時に、

南館のように
「規模は大きいが中身が伴わない」
という課題も残しました。

つまり、
公園があっても、商業の中身と規模を誤れば成功しない
という教訓も、うめきたは示しています。

千里中央は何が違うのか

千里中央には、すでに

・千里中央公園
・千里東町公園

という2つの大型公園があります。

今回の再開発では、

これらの公園を再整備し、
エリア全体の魅力向上を図るとされています。

公園整備そのものは、間違いなく価値があります。

しかし問題はここです。

👉 千里中央には、すでに公園がある
👉 それでもなお、駅前の賑わいは低下している

つまり千里中央の課題は、
緑の不足ではなく、都市機能の不足

なのです。

公園整備は、商業縮小の免罪符になっていないか

再開発ではよく、
「公園を整備するから良い再開発だ」
という説明が使われます。

しかし、

・公園が増えても
・商業規模が縮小すれば
・駅前は通過点のまま

という事態は、全国で何度も起きています。

千里中央でも、

延床面積は約10万㎡とされていますが、
実際の賃貸商業面積は公表されていません。

もし共用部や非商業用途が多ければ、

見た目の数字とは裏腹に、
実質的には縮小再開発になる可能性もあります。

千里中央に必要なのは「両立型モデル」

エキスポのように
公園と商業が相互補完する構造。

うめきたのように
都市と公園が一体で価値を生む構造。

千里中央に必要なのは、

「公園か、商業か」

ではなく、

👉 公園も守り
👉 商業も十分な規模で確保し
👉 駅前拠点としての都市機能を再構築する

という両立型モデルです。

公園整備だけでは、
駅前の衰退は止まりません。

なぜ賃貸面積の開示が不可欠なのか

延床面積だけでは、都市の実力は測れません。
実際に人を呼び、街を支えるのは、
どれだけの商業床が確保されるか

です。

公園と都市を両立させるなら、
まず商業の実質規模を明らかにした上で、
その上で公園とのバランスを議論すべきです。

順序が逆ではいけません。

千里中央は、まだ決まっていない

市議会議員からの回答では、
「詳細はまだ決まっていない」
とされています。

これは裏を返せば、

👉 いまなら、方向性を変えられる
👉 いまなら、質を高められる

ということです。

完成してから
「思っていたより小さかった」
と後悔しても、もう取り戻せません。

最後に

公園は大切です。
しかし、公園だけでは街は生き残れません。

都市には、

・人が集まる理由
・滞在する理由
・お金が循環する仕組み

が必要です。

千里中央は、

エキスポにもなれる。
うめきたにも近づける。

しかしそのためには、

「延床」ではなく
「実質規模」で議論する必要があります。

公園と都市は、両立できます。

だからこそ、
どちらも中途半端にしてはいけないのです。

この記事を書いた人
Kawauchi(北千里在住/地域清掃ボランティア20年以上)

北千里で生まれ育ち、現在も家族とともに北千里で暮らしています。
地元の再開発が住民の生活や未来世代のために望ましい形になることを願い、
独自調査・行政への問い合わせ・議員への要望などを通じて情報収集・分析を行っています。

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数学科大学院修了(理学修士)。
論理と数字を根拠にした客観的視点で、北千里・千里中央再開発について発信中。

地域の未来に関心を持つ方々と、正しい情報に基づいて
より良い街づくりを考えるプラットフォームを目指しています。

🏛 今村議員からの回答
再開発の方向性がわかる貴重なご意見です。
👉

【一次情報】千里中央 再開発 東街区の商業賃貸面積について 今村正議員回答

署名のご案内
千里中央再開発は、現在の計画では
実質的に縮小型再開発となる可能性があります。

私たちは反対や中止を求めるものではなく、
北摂の中核都市にふさわしい規模と将来像について、
市民が納得できる規模・将来像・完成イメージの説明と再検討を求めて
署名を行っています。
今年中に最低1000人の賛同を目指しています。

千里中央再開発は建設着手が2027年8月と迫っており、
このままでは行政案がそのまま進められる可能性があります。
ご関心のある方は、下記よりご覧ください。

👉 https://voice.charity/events/11089

プロフィールはこちら。

運営者プロフィール|北千里・千里中央再開発レポート

千里ニュータウンの未来を守る会(SFD)
※本会は、筆者個人が代表を務める任意の市民活動です。
私たちは、この街の未来のために活動しています。
共感いただける方は、ぜひ一緒に声を届けてください。

※本件については、現在 議員の方々とも情報共有しながら
千里ニュータウンの将来のための提案を進めています。

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