芸備線は岡山県新見市の備中神代(びっちゅうこうじろ)~広島県三次市の三次(みよし)駅を経由して広島駅に向かうJR西日本の地方交通線です。
中国山地西部を走るローカル線で、中国自動車道の開通や伯備線特急の整備等の影響で現在は広島~三次間の輸送や広島市~三次市や庄原市、新見市~庄原市東城町への通勤、通学のための輸送がメインとなっています。
この芸備線は廃止される三江線同様、利用者が非常に少ない路線(広島~狩留家を除く)です。
参考までにJR西日本で通過人員の少ない路線を載せておきます。
芸備線 (東城~備後落合) 9
芸備線 (備中神代~東城)81
三江線(三次~江津 来年3月廃止) 83
因美線 (東津山~智頭) 195
木次線(備後落合~宍道) 204
福塩線 (府中~塩町)206
芸備線 (備後落合~三次)225
山陰本線 (益田~長門市)282
姫新線 (中国勝山~新見)326
姫新線 (上月~津山)435
美祢線 (厚狭~長門市)562
山口線 (津和野~益田)575
この表を見ると、芸備線は特に通過人員が少ない区間でワースト1、2なので備中神代~備後落合はいつ廃止になってもおかしくありませんね。
営業キロは159.1キロです。結構長いローカル線ですね。ただ、廃止されるのでは?という噂があるため18きっぷ期間を中心に混雑が激しいようです。
沿線の見どころ
比婆山~道後山間の田園地帯の絶景!
沿線の観光地
帝釈峡(たいしゃくきょう)
帝釈峡とは?
帝釈峡は、中国山地に位置し広島県庄原市の東城町~上石高原町にまたがる全長18キロの渓谷です。国の名勝に指定されています。さらに、三段峡とともに広島県を代表する景勝地としても広く知られています。
帝釈峡のみどころ
雄橋(おんばし) 全長90m、幅18m、厚さ24m、川底からの高さ40mの橋で、日本一の天然橋。世界三大天然橋の一つです。
断魚渓(だんぎょけい)雄橋から下流に約300m下ったところにある帝釈峡でただ一つの急流です。魚が上流に上れないことから断魚渓という名が付けられたそうです。
神龍湖(しんりゅうこ) 帝釈峡国立公園の下にある人造湖です。遊覧船に乗って新緑を楽しむことができます。秋には山々の紅葉を楽しむこともできおすすめです!
下帝釈(しもたいしゃく) あまり訪れる人がいないからか、帝釈峡の中では秘境扱いされています。美しい景色を見られるのがおすすめポイントです!
下帝釈幻の鍾乳洞(しもたいしゃくまぼろしのしょうにゅうどう) あまり訪れる人がいない下帝釈にあります。奥行きが長く、難コースなためガイドなしでは入れないそうですが一見の価値ありです!ガイド料は1グループ10名までで半日8,000円、1日10,000円です。ガイドの申し込みはながの村まで。
沿線の撮影ポイント!
向原駅~吉田口駅間 山の中腹あたりから列車を撮影できるポイントです。
向原駅を下車し線路の東側、平畝山に並行した道路を三次方面に歩くこと約30分で到着します。
志和口駅~上三田駅間 田園風景の中走る列車を川沿いから撮影することができます。
上三田駅を出て県道37号を志和口方面に20分ほど歩く。川が見えたら左折して5分ほどで到着します。
注意 ローカル線を廃止にしたくないから貢献したい!って方は、18きっぷではなくその区間だけ普通の乗車券を購入してください。そうしないと通過人員等に算入されないそうです。
その2に続きます!
参考
[1]芸備線 wikipedia
[2]帝釈峡観光協会HP
[3]広島県の名勝帝釈峡HP 神石高原町観光協会
[4]データで見るJR西日本2017
[5]芸備線お立ち台通信2HP
[6]ながの村HP