こんにちは。
今回も論説のような記事を書きます。
前に撮り鉄のついての持論を展開しましたが、その続きになります。
最近の撮影行為そのものに関しての問題提起となっておりますので、ぜひ最後までお読みください!
最近、本当に迷惑系YouTuberやTiktokerって増えましたよね。
スシローやまねきねこの炎上動画なんかが記憶に新しいと思います。
さて、この問題の増加に伴って1つ頭の痛い問題が発生しています。
それは撮影行為にそのもの対し因縁をつけてくる輩の存在です。
盗撮罪の新設なんかよりこっちの問題を先に解決すべきだと思います。
盗撮を厳罰化しても根本的な問題は解決しません。
女子アスリート盗撮問題なんかもそうですが、このような問題のキーはモラルなのです。
近年、日本はあらゆるモラルが低下していっており非常に住みにくい国になっていると実感しています。
もちろん撮影に関してはマナーを守るのは当然のことですが、鉄道会社も黄色い線からはみ出るななどの安全面しか言わないのも事実。
このことに関して鉄道会社はどう思っているのか。
私も最近、阪急電鉄のある駅で運転見合わせのトラブルになった際に車外で撮影をしていると電車が入ってきて車内の窓ごしにカメラを向けて車内放送などの撮影を続行していた。
すると下りた駅で大学生風の男に声をかけられ、さっき電車とか撮ってましたよね?私、写ってると思いますけど、動画見せてくださいと言われました。
私は見せる必要はない、といい立ち去ろうとすると警察を呼ぶとのことだったので勝手にすればいいじゃないかといいその場を去った。
なぜ、トラブルとなったのでしょうか?ヒントはもちろん撮影行為です。
さて撮影する人と撮影されたくない人の間ではよく、こんな議論がされます。
撮影する側:撮影するのは自由だ。
撮影されたくない側:勝手に撮影するな!違法だ!
さて、この両者の主張に対し法律はどのように規定しているか見ていきましょう。
キーワードは肖像権です。
肖像権と撮影する権利のバランスについてー肖像権とは
人は誰しもその容貌等をカメラなどで撮影されない権利、いわゆる肖像権を有することは撮影をやっていない人の間でも常識となっている。
しかし、一方でカメラなどの機器により撮影をする行為は犯罪にならない限り(浴場や更衣室、トイレなど通常人が衣服を身に付けない場所での撮影などはもちろん犯罪)は合法だ。
もう少し詳しく説明すると、例えば私が街中で写真を撮っているとする。雑踏には人がたくさんいて人がいないところなんてなさそうだ。
そして人が多いところで写り込みを無視してシャッターを鳴らす。すると群衆の若い男が、おいお前何俺のこと撮ってんだよと因縁をつけてきた。
そう、この主張は撮られたくない側の主張なのだが、この主張はおそらく認められない。
まず撮影する自由と撮影されたくない自由を天秤にかける。このときは撮影された男は群衆の1人に過ぎないから撮影されることを受忍するべき=撮影者の権利を保護している。
逆に、この男だけを意図的にアップにした場合はどうだろうか?これはさすがにこの男が写真の主題となっているから肖像権侵害を認める方向に動くこととなる。
肖像権の規定は撮影する自由と撮影されたくない権利の調和を図った画期的な考え方だが、近年、この肖像権の捉え方について一般人と撮影をしている者の間で大きな乖離が生じている、その結果、トラブルとなることが増えてきている。
トラブルの原因は先ほどの例の男のように撮影行為や写り込みに因縁をつけてくるというものである。
風景や背景の一部に人が写り込んだ場合(その人がメインの被写体でない場合)は肖像権の侵害にはならず撮影は自由にできるというのが判例・通説のはずだ。
もしそれが違法なら街中のスナップ写真なんか全部違法になってしまう、これは大変なことだ。まあ某国ならやりかねないが。
私は撮影を20年以上やっているが、この撮影行為に対し因縁をつけてくる輩が将来増えてくるのではないかと危惧していた。
そしてそれが現実のものとなったわけだ。
その原因の1つと考えられるのが、まずスマートフォンの普及である。
子どもから大人まで高画質な(高性能の一眼レフやミラーレスには遠く及ばないものの、スマホの画面で見る分には普通に綺麗)スマホ片手に写真撮影なんて私が写真を始めた20年以上前は考えられなかった。
まだ写ルンですが普通に普及していた時代でデジカメも持ってはいたが、いわゆるコンデジだし今とは画質が全然違った。
スマートフォンはいつでもどこでも持ち歩ける小型カメラ。
簡単に取り出せて撮影し、終わったらパソコンなどで編集してネットに簡単にアップすることもできる。アップすれば全世界の人がその写真や動画を見ることができる。
昔では考えられなかった。
とすると、撮影されたくない側は勝手に撮られてネットにアップされているかもしれないと考え、撮影している人に因縁をつけ始めるのだ。
しかし撮影行為自体は民事、刑事を問わず合法だ。肖像権の侵害と言えるためには一般的に撮影行為のみで判断されず(アップで撮った場合は別)、その画像や動画が公開され、その人の権利を侵害している必要がある。
まあ、普通に風景に写りこんでるレベルじゃ無理でしょうね。
もしポートレート並にその人を強調した状態で撮ってネットに
こいつブスすぎwwwなどと書いてアップすれば当然侮辱罪などの罪に問われる。
要は、スマホ時代になって誰でも手軽に写真や動画を始められるようになった反面、撮られたくない人の声が大きくなりすぎたのだ。
私なんかも撮られたくない方ですが、もし撮り鉄なんかの人が撮っていたら車内なら顔を横に向ける、あるいは車外ならフレームアウトします。
別記事でも書きましたが、大多数は因縁なんてつけてきません。車内で撮っていようが駅構内で撮っていようが文句を言うのはごく一部だ。
ですが、この増加はもはや異常としか言いようがない。スマホ時代なんて始まって10年近くになる。なのに最近なぜこんなにも撮られたくない人が増加したのでしょうか?
おそらくですが、私の持論だがコロナ禍でマスクで顔を隠す行為が関係していると思われる。
世界ではアフガニスタンやパキスタンなどで女性が顔をブルカというもので隠しているそうだ。
そしてこの女性たちは顔や姿を撮られたくない人が圧倒的に多い。なのでこのような女性を許可なく撮影すると高確率でトラブルになると思われる。大使館等でも注意喚起がなされているくらい有名な話だ。
しかし、これはイスラム教の国の話であって、ここは日本だ。
でもここ最近、コロナ禍にあって日本でも顔を隠す行為が一般的になり、マスク=顔パンツとまで言われるようになってきている。
こういう時代の流れから日本も撮られたくない人がどんどん増加していって生きづらい国になるのかと思うと残念だ。
この問題はぜひマスコミに取り上げていただきたいと思っている。
この問題について議論すると必ず、私は写真や動画なんて撮らない、勝手に撮るのが悪いなどと言う人がいる。
なら聞きますが、ドライブレコーダーをつけた車が信号の前で止まっていればあなたはいちいち何撮ってんねんと絡みに行くのか?行かないだろう。
最近は物騒になっているので警察官が身に付けているボディカメラで常時撮影すべきなんていう人も出てきている。
絡まれる側からするとこういう輩は撮影していないときに暴言を吐いたりする者が多いので、ある意味知能犯的ともいえる。
ここまでの流れで、私の最近の事例で私の行為に問題がないことはわかっていただけたかと思います。
では最後にこういう人に絡まれた場合どう対処するのが正解かお教えします。
それは梅田などの繁華街でも言われているキャッチセールスの対処法と同じですが、相手にしないで立ち去る・逃げること!
え?と思いますよね?でもそれが法的に最善な策なのです。
なぜかというと、動画を見せろと言われて見せる必要はない(プライバシーの侵害にあたるため、相手がたとえ警察官であってもです。嫌疑がかけられている場合や捜索差押令状がある場合は、もちろん別)し見せろというのは強要罪にあたる、そして歩いて立ち去っても付いてくる場合は都道府県の迷惑防止条例のつきまといの禁止にあたり、罪に問うことができます。
つきまといは、ストーカーなんかが有名な例ですね。この場合は現行犯なので逮捕も可能です。ただし逮捕後は110番して必ず警察に引き渡してくださいね。そうでないとあなたが逮捕・監禁罪という罪に問われてしまいますよ。
最後になりましたが、撮影をする者にとってまさに冬の時代ともいうべきこの問題ですが、関係各所が問題提起を行ってこのような問題が起こらないようにしてほしいと思います。
次回はうめきた新駅の開業の記事でも書ければと思います!
以上です!お読みいただきありがとうございました!