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JR九州が誇る豪華列車、或る列車がすごかった!

こんにちは。
今回は、JR九州が誇る豪華列車である或る列車について紹介していきます!

或る列車は内装がまるで宮殿のような豪華さ。それに加え車内ではスイーツも楽しめるとあって話題になりました。
私も機会があれば一度乗ってみたい、そんな列車です。

或る列車のコンセプトについて

或る列車のコンセプトは、100年の時を越えよみがえる幻の豪華列車です。
遡ること明治39年(1906年)、当時の九州鉄道が米国のブリル社に豪華客車を発注したのですが
九州鉄道が国有化されたため活躍する機会を失った九州鉄道ブリル列車、通称或る列車。
当時の日本で最も豪華な設備を備えていたと言われる幻の豪華列車が2015年の夏、九州によみがえりました。

鉄道を愛し、世界的な鉄道模型の神と呼ばれた故・原信太郎氏が制作した鉄道模型。
この模型をもとに水戸岡鋭治氏がデザインし、設計し、「原鉄道模型博物館」副館長を務める原健人氏が監修しました。

クルーズトレイン「ななつ星 in 九州」に次ぐ豪華絢爛な空間の中で自然環境をテーマにした料理を作り続けるシェフ、成澤由浩氏がプロデュースするコース料理をいただける至福のD&S列車です。

D&S列車って何?

D&S列車とは、JR九州が観光列車の総称として呼んでいる名称です。D&Sはデザイン&ストーリーで、Dは特別なデザイン、Sは沿線地域に伝わる歴史や伝説などのストーリーを指しており、デザインと物語のある列車という意味がこめられています。

3つのこだわり

極上の食・時・おもてなしを味わう幻の列車

まずは食から

食ー九州の厳選した旬の食材を用いて、世界的に有名な成澤シェフが料理を作りあげます。

次に時

時ー木のぬくもりを感じる車内でゆったりと過ごす時間、望ましい時間(とき)の移ろい

最後はおもてなし

おもてなしーどこかほっとする心あたたまるおもてなし
この3つのこだわりが、或る列車の価値を高めます。

次に車内の設備・車内空間について紹介します!

デザイン・車内設備

優雅な鉄道旅の楽しさが伝わる上質空間

横浜市の「原鉄道模型博物館」を開設した故・原信太郎氏が愛したと言われている幻の列車「或る列車」の模型をもとに「原鉄道模型博物館」副館長を務める原健人氏の協力により、水戸岡鋭治氏とドーンデザイン研究所がデザインと設計を行いました。
世界的に有名な鉄道模型の大家として知られる原信太郎氏がつくられた「或る列車」を1/1スケールで復活させそのロマンや情熱を受け継げるよう世界の、日本の、そして九州の色・形や素材に匠の技を組み合わせて、質の高いオンリーワンのD&S列車を作りました。

また、車両の外観は「或る列車」を手本に、金と黒そして唐草模様をあしらってアレンジしています。

原信太郎が愛した幻の客車「或る列車」の模型をもとに黒と金を基調としたロイヤルなデザインになっています。
では早速、その豪華な車内を見ていきましょう!

豪華絢爛な車内

或る列車は1号車と2号車の2両編成の短い観光列車です。

まずは1号車から

1号車

明るく優しいメープル材を用いてロマンチックな色、クラシカルな形を実現。1号車には2人席と4人席の2種類を用意し九州を代表する豪華列車でもある「ななつ星 in 九州」でも使用されている格(ごう)天井で車内を演出しています。
木の温もりが感じられる車内となっております。

2号車

落ち着いた色とウォールナットの組子に囲まれた個室を用意しています。組子は「ななつ星 in 九州」でも使用された技術を採用しています。

1号車は1番~5番が2人用テーブル、11番~13番が4人用テーブルとなっています。
2号車は21番が1人用個室、23番~28番が2人用個室となっています。
お手洗いは2号車にあります。1号車にはありませんのでご注意ください。

或る列車で提供されるコース料理について

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或る列車で提供されるコース料理は、すべて世界ベストレストランに10年以上連続ランクインしている成澤由浩氏が手掛けています。
成澤氏は東京・南青山のレストラン「NARISAWA」のオーナーシェフで、自然環境をテーマにした料理を作り続けているシェフとして、国内外でその名を知られています。

この列車で提供される前菜、お魚料理、お肉料理、スイーツ、ミニスイーツはすべて成澤氏による或る列車のみのオリジナルなメニューとなっています。
成澤氏が九州各地の生産者を訪れ、直接確かめた質の高いものだけを使用しています。
また、器も九州の職人たちがこの列車だけのために特別に用意してくれました。
これらの料理や器が非日常のぜいたくな時間へといざないます。

運行日

基本的に土日月が中心です。たまに金曜日の運行もあります。詳しくはJR九州の或る列車ホームページの運行カレンダーをご覧ください。

運転時刻

2023年3月18日~2023年9月30日の運転時刻について

博多駅 10:58頃発

由布院駅 14:07頃着

由布院駅 15:00頃発

博多駅 18:03頃着

オススメの座席について

景色が楽しめるオススメの座席は窓枠が気にならない座席です。1号車では2番と12番、2号車では25番と26番がオススメです。

景色を楽しみたい方はJR九州の或る列車の紹介サイトで窓枠の位置を確認してからきっぷを購入しましょう!

旅のご案内

さて、ここからは或る列車の旅の案内をしていきます。

食事のメニューについて

メニューは時期ごとに変わります。たとえば2022年5月の由布院~博多間のメニューを紹介します。

前菜 春の畑、その先の海 長崎県産のスナップエンドウ、大分県産のヒオウギ貝、宮崎産のキャビアを使用した一品です。

お魚料理 キャベツ畑 福岡県産のタケノコ、シイタケ、佐賀県産の自然薯(じねんじょ)、長崎県産の真鯛、車えびを使用した一品です。

お肉料理 ノスタルジー 鹿児島県産黒毛和牛のすね肉、佐賀県産の新玉ねぎ、宮崎県産のチーズを使用した一品です。

スイーツ あまおうのバラ 福岡県産のいちご(あまおう)、佐賀県産のチーズ、大分県産のバラ

ミニスイーツ 薫る八女 桜と八女グリーン「清爽」 福岡県産のほうじ茶抹茶、佐賀県産の清見、熊本県産の晩柑(みかん)、宮崎県産の日向夏

由布院駅に14時07分に下り列車が到着すると、車内清掃と料理で使用する食材の搬入が行われます。
みなさんが乗車できるのは発車の10分前くらいになります。
赤いじゅうたんで皆さんを出迎えます。乗車は1号車からしかできません。

列車は由布院を出て途中の15時20分頃に豊後森に運転停車をします。
豊後森には扇型機関庫が保存されています。これは国の登録有形文化財にも指定されています。

今は豊後森機関庫ミュージアムが併設されており、キューロという愛称で知られている9600形蒸気機関車が保存されています。
豊後森を出ると、或る列車は博多駅へと向かいます。
15時34分頃には滝の裏側にも入れる慈恩の滝を通過。
滝が見られるように列車は徐行運転します。
滝があるのは進行方向左側です。

列車は下駄で有名な日田駅でゆふいんの森と行き違いをした後、夜明駅に16時02分に到着します。
夜明駅では約10分停車します。

夜明駅には地元の小学校のチャイムで利用していた鐘を町おこしの一環として駅に設置しています。
この駅も普通列車との行き違いの待ち合わせなので運転停車の扱いとなり、通常は下車はできないのですが
JR九州の粋な計らいにより下車が可能となっています。
列車の出発の合図は、JR九州のD&S列車でおなじみの鐘でお知らせします。

列車は夜明駅を後に、一路博多へ向けてひたすらに走ります。
博多駅に着いたのは17時31分。約3時間のあっという間の列車の旅でしたが、美しい車窓や美味しい料理も楽しめました。

いかがだったでしょうか?
今回は、JR九州が誇る豪華列車の或る列車について紹介しました!
今回は以上になります!ありがとうございました!

参考文献

[1] 或る列車 JR九州HP
[2] 九州の食を感じながら列車旅を「或る列車」に乗って

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